学会について

東アジア共同体を構築する

21世紀アジアの時代と共に東アジア共同体が、足音を立てて登場しています。グローバル情報革命の進展が、域内市民間の距離を縮めて「地理の終焉」を促し、経済的相互依存と社会交流の深化が域内格差を縮めて「歴史の終焉」を進め、アジア共生の時代を到来させています。
その新しい時代の動きの中で、私たち研究者や実務家は、共同体構築の政策を考究し提言すべく、本学会を発出するに至りました。生まれつつあるアジア地域統合のシナリオを、知がどう描いて実現するのか、そのために国境を越えた知的インフラと市民ネットワークをどうつくり、アジア・アイデンティティーの育成につなげるのか。統合の力学を解きながら、統合の道を拓く。その時代の先駆けとなることを、私たちの共通課題とします。
「連携こそ力である」という共同体形成の哲学を実践します。すでに域内政府系提言機関として東アジア共同体評議会が設立され、NEAT(東アジア・シンクタンクネットワーク)を形成し政府間地域統合活動に従事しています。私たち学会は、それら国内外の政府系外交機関を支える「トラック2」機関として、政策諸分野の「専門知」を結集させ、共同体実現の地平を切り拓いていきます。
事務局は日本におきますが、中、韓、アセアン諸国の研究者等との連携を強め、月例研究会活動を基礎に、国内外で国際会議を開催します。アジア共同体がそうであるように、地域や職域、メディアに開かれた仕組みを活動の基軸とします。
「小さく始めて大きく育てる」をモットーに、アジアと未来への知的投資のための賛同を広く四海に求め、東アジアの未来をともに開いていくことを誓います。

2006年12月